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第32期竜王戦のまとめ 豊島将之竜王・名人誕生

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 第32期竜王戦七番勝負が広瀬竜王と豊島名人の間で行われ、豊島名人が通算4勝1敗で広瀬竜王を破り、竜王位を奪取しました。  豊島将之名人は、谷川九段、羽生九段、森内九段に続き、史上4人目の「竜王・名人」となりました。  藤井聡太七段の活躍  今季の竜王戦で目立ったのは藤井聡太七段の活躍です。    藤井聡太七段は竜王戦と相性が良いようです。  初出場の2017年の30期では6組で優勝しました。決勝トーナメントの佐々木勇気五段(当時)との一戦は連勝記録にピリオドを打つ注目の対局となりました。  2018年の31期は5組優勝をはたしています。  今期も菅井七段に勝ち、4組優勝となり、着実にステップアップしていっています。  決勝トーナメントでは、去年、順位戦の昇級にストップをかけられた因縁の近藤誠也六段に勝ちました。  次の対局では順位戦A級で振り飛車党である1組5位の久保九段と対し、184手の激戦を制しました。    4回戦は1組4位の豊島名人との対局です。この対局は146手で、豊島名人が勝ちました。  豊島名人とはこの対局を含めて、豊島名人の3勝0敗で、藤井七段にとって大きな壁となっているようです。  豊島名人の勝ち上がり  豊島名人は、5回戦で1組優勝の渡辺明二冠(当時)とあたりました。豊島名人と渡辺二冠はこの対局の前に棋聖戦五番勝負を戦っており、渡辺二冠が3勝1敗で棋聖位の奪取に成功しています。  この対局は93手で豊島名人が勝ち、挑戦者決定三番勝負に進みました。  挑戦者決定三番勝負は木村一基九段(当時)との間で行われました。  豊島名人と木村九段は王位戦七番勝負でも対戦していて、豊島対木村の十番勝負と言われました。  この三番勝負は豊島名人が2勝1敗で勝ちました。(この対局の後の王位戦では熱戦の末、木村九段が4勝3敗で王位を奪取しました)  竜王戦七番勝負  七番勝負では難しい将棋が続きましたが、広瀬の猛攻に対して、豊島の正確ですきのない詰みを逃れた受けで、逆転劇が続き、4勝1敗で豊島名人が竜王位を奪取して、竜王名人の称号を手にしました。  最近のタイトル戦の傾向として、防衛が難しくなっているようです。  敗れた広瀬竜王も1月には王将戦七番勝負を渡辺明王将と対局しますので、巻...

第32期 竜王戦七番勝負 第二局 広瀬竜王対豊島名人 豊島名人の2連勝

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 第32期竜王戦七番勝負が2019年10月23日、24日に京都・仁和寺にて行われました。  豊島将之名人が126手で広瀬竜王を破り、2連勝となりました。  立会人は久保利明九段、副立会人は村山慈明七段。広瀬竜王の先手番で持ち時間は8時間です。  広瀬竜王と豊島名人  広瀬竜王は昨期、前竜王の羽生九段のタイトル100期のかかった七番勝負に勝ち、竜王位を奪取しています。  広瀬竜王は2連敗のあとに2連勝し、最終的には4勝3敗で勝ち抜きました。  豊島名人は、竜王戦1組4位で決勝トーナメントに進出して、1組優勝の渡辺明3冠を破り挑戦者決定三番勝負に進みました。  挑戦者決定三番勝負では木村一基九段(当時)を2勝1敗で破り、この七番勝負に臨んでいます。  豊島将之名人と木村一基九段(当時)は王位戦七番勝負でも戦いこちらは木村九段が4勝3敗で王位のタイトルを奪取しています。  タイトル戦では挑戦者が多く勝っている  最近の将棋のタイトル戦は挑戦者が勝つケースが多く、防衛するのが難しい傾向にあるようです。  第31期竜王戦 羽生善治竜王 挑戦者 広瀬章人が奪取  第68期王将戦 久保利明王将 挑戦者 渡辺明が奪取  第44期棋王戦 渡辺明棋王 挑戦者 広瀬章人 渡辺明が防衛  第4期叡王戦 高見泰地叡王 挑戦者 永瀬拓矢が奪取  第77期名人戦 佐藤天彦名人 挑戦者 豊島将之が奪取  第90期棋聖戦 豊島将之棋聖 挑戦者 渡辺明が奪取  第60期王位戦 豊島将之王位 挑戦者 木村一基が奪取  第67期王座戦 斉藤慎太郎王座 挑戦者 永瀬拓矢が奪取 と、なっています。  防衛に成功したのは渡辺明棋王のみです。  竜王名人への挑戦  今回、豊島名人が竜王を奪取すると、竜王名人となります。  過去に竜王名人のダブルタイトルを獲得したのは、   谷川浩司九段   羽生善治九段   森内俊之九段  の、3人しかいません。  4人目の竜王名人となるか注目されるところです。  両者の対局  豊島名人と広瀬竜王のこれまでの対局は16回あり、8勝8敗の5分となっていました。直近の対局は広瀬竜王が4勝1敗と勝ち越しています。  本対局  5手目、広瀬竜王が7八金と上がり戦型は相掛かりに確定しま...

藤井聡太対局速報 第69回NHK杯2回戦第2局 対久保利明戦 千日手指し直しの大熱戦に敗れる

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 8月25日(日)午前10時半放送の第69回NHK杯テレビ将棋トーナメント2回戦第2局にて、藤井聡太七段(17)と久保利明九段(43)が対局し、久保利明九段が千日手指し直し局を制し、137手で勝ちました。  久保利明九段  久保利明九段は順位戦A級、竜王戦1組の強豪です。  NHK杯では2003年、第53回大会で優勝しています。  タイトルは棋王3期、王将4期の計7期獲得しています。  久保九段は振り飛車の第一人者として知られています。その差し回しから、「捌き(さばき)のアーティスト」と呼ばれています。  これまでに対戦は3回あります。  3月11日 棋聖戦二次予選決勝 127手 久保九段の勝利  7月5日 竜王戦決勝トーナメント3回戦 184手 藤井七段の勝利  8月22日放送 銀河戦決勝トーナメント1回戦 146手 久保九段の勝利  と、なっておりいずれも接戦になっております。  今回のNHK杯の結果、久保九段の3勝1敗となりました。  第69回NHK杯テレビ将棋トーナメント  藤井聡太七段は前年の新人王戦優勝、朝日杯優勝などの実績により、今回は本戦1回戦からのシードになります。本戦1回戦で坂口悟六段に勝利し、2回戦に進出しました。  久保利明九段は2018年12月時点で、王将のタイトルを保持していたこと、及び順位戦A級在籍のことから、本戦2回戦からの出場になります。  対局  先手は振り駒の結果藤井七段です。  後手久保九段が、6手目4二飛車と飛車を振り、戦型は四間飛車となりました。  久保九段は序盤に3五歩、4五歩と穴熊への牽制の手を指します。先手は駒組みに行き詰まり、同一局面が4回現れ、千日手となりました。将棋では一般的に先手の方が有利と言われているので、後手の待機策が功を奏した形になりました。  千日手指し直し局  先手が久保九段に変わります。  久保九段が5手目6八飛車と飛車を振り再び四間飛車の戦型で対局が進みます。  久保九段が55手目7二に先に馬を作ります。藤井七段も右に左にと手をつけて盤面いっぱいに戦いを広げます。  先に考慮時間を使い切ったのは久保九段でした。一手30秒以内となります。  難しい中盤を経て、リードを保ったのは藤井七段でした。藤井七段が龍と馬を作...

藤井聡太対局速報JT杯 藤井聡太七段JT杯に初選出も1回戦で三浦弘行九段に敗れる

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 8月11日 JT杯1回戦が行われ、藤井聡太七段が三浦弘行九段に敗れました。  8月11日 第40回将棋日本シリーズ JTプロ公式戦1回戦が福岡市の「福岡国際センター」で行われました。  三浦弘行九段 対 藤井聡太七段 の対局です。  持ち時間は10分、1分単位の考慮時間が5回設けられます。  将棋日本シリーズは、前回覇者(前回優勝者 渡辺明)と2019年2月22日時点のタイトルホルダー(竜王、名人、叡王、王位、王座、棋王、棋聖)と賞金ランキング上位者を合わせたトッププロ12人が、公開対局により、「JT杯」のタイトルを争います。  藤井聡太七段は去年朝日杯優勝、新人王戦優勝、ほか各棋戦で好成績を収め賞金ランキング12位に入り、出場権を獲得しました。  17歳0ヶ月での出場は本棋戦の最年少出場記録になります。  一方の三浦弘行九段は順位戦A級の強豪で、今回で15回目の出場です。  藤井七段と三浦九段は本局が初手合となります。  藤井七段の和服での公式戦は初めてです。  15時35分開演です。振り駒の結果「と金」が4枚で藤井七段の先手となりました。  対局は横歩取りで進みますが、後手が16手目で4一玉と工夫の一手を指します。これを足がかりに24手目後手2六飛とします。  巧者の三浦九段がペースを握るも、藤井九段も連続王手で対抗します。  三浦九段はそれをしのぎ、180手目後手7七角成までで藤井七段が投了しました。  終局時刻は17時38分。2時間におよぶ大熱戦でした。  対局後、藤井七段は  「結果は残念だが、この経験を生かして、この舞台に戻ってきたい」と語っています。  三浦九段は  「もしかしたら、藤井さんがあまり知らない戦法かと」  と語っています。三浦九段の準備が生きた対局でした。  勝った三浦九段は2回戦で、豊島将之名人と対局します。

藤井聡太対局速報 竜王戦豊島将之名人に惜敗! 第32期竜王戦決勝トーナメント

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  7月23日(火)午前10時より、関西将棋会館にて、第32期竜王戦決勝トーナメント 豊島将之名人(29)(二冠 (王位))対 藤井聡太七段(17)の対局が行われました。  互いに一分将棋の接戦を豊島名人が制しました。  豊島名人は1組4位のため、この対局が第32期竜王戦決勝トーナメントの初対局になります。藤井聡太七段は4組優勝で、近藤誠也六段 (対近藤六段戦) 、久保利明九段 (対久保九段戦) を破り、この対局にのぞんでいます。  持ち時間は各5時間、先後は振り駒の結果、「と」金が4枚出て藤井七段の先手となりました。  これまでの対戦成績は、同日放映の銀河戦を除いて豊島名人の1勝0敗(1千日手)です。(銀河戦は豊島名人の勝ち)  戦型は角換わり腰掛け銀となりました。  序盤は最近流行りの定石通り、先後同形となりました。  藤井は序盤に左に玉を囲いますが、後手の陣形を見て、中住まいに移動します。  終盤、互いに王手をかけあう局面にて、129手目藤井七段の1七飛が弱気な疑問手で、それに対して、2五桂があったと言われています。  この手から局面が豊島名人に大きく傾きました。130手目後手5五飛と飛車を切り、間違えずに先手玉を追い込んでいき、146手目豊島名人4六銀の局面で、一分将棋に入っていた藤井七段は40秒を読まれて、投了を告げました。  終局時刻は22時48分、消費時間は藤井七段4時間59分、豊島名人4時間59分でした。  勝った豊島名人は対局後のインタビューで、5五飛と飛車を切った局面で勝ちを意識した、と語っています。  一方、負けた藤井聡太七段は対局後のインタビューで  「動いていったんですが、的確に対応されて形勢を損ねてしまったのかなと思いました。本局に関しては駒がぶつかってから、読みの精度で差が出てしまった気がするので、そのあたりが課題かなと思います。力をつけて上を目指して頑張りたいと思います。(タイトルには)まだまだ力が足りない」と、答えています。  勝った豊島名人は次戦で1組優勝の渡辺明三冠(王将、棋王、棋聖)と戦います。

藤井聡太対局速報 順位戦A級棋士佐藤康光九段に勝利! 第69期王将戦二次予選 藤井聡太七段が佐藤康光九段を破る

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 7月18日に第69期大阪王将杯王将戦二次予選1回戦、佐藤康光九段対藤井聡太七段の対局が行われ、141手で藤井聡太七段が勝ちました。  第69期大阪王将杯王将戦二次予選、1回戦の開幕戦、佐藤康光九段(49)対 藤井聡太七段(16)の対局は、7月18日(木)の午前10時より、東京将棋会館「特別対局室」で行われました。  持ち時間は各3時間、先後は振り駒で決められ、「と」が4枚で、藤井七段の先手となりました。  藤井聡太七段は一次予選で、池永四段、森内九段、北浜八段、千田六段( 千田六段戦 )を破り、二次予選に進出しています。  佐藤康光九段はシードのため、王将戦は二次予選からの対局です。  佐藤康光九段は、日本将棋連盟の会長で、タイトル獲得13期、順位戦A級の実力者です。独創的な作戦を多用するスタイルが持ち味です。  両者は本対局が公式戦初手合となります。  王将戦はこの二次予選を勝ち進んだ3名が王将リーグに入り、前王将の久保九段、前期残留の糸谷八段、広瀬竜王、豊島名人の4人と合わせて、7人でリーグ戦を戦います。  リーグ戦で勝ち進んだ棋士が渡辺明王将と七番勝負を戦います。  対局は一進一退の攻防になり、大駒の取り合いの後、秒読みになった時点から、互いに王手をかけあい、佐藤康光九段は駒が足りず、藤井聡太七段は寄せ切りました。  対局は141手で佐藤康光九段の投了となりました。  消費時間は藤井2時間59分、佐藤2時間59分、終局時刻は18時17分でした。  終局後、藤井七段は「バランスを取ることができず、苦しい展開だった。一局一局を力を尽くして指していきたい」と語っています。  佐藤康光九段は「想定していない展開が続いた。こちらが良い局面もあったと思うが、新しい時代の感覚というものを感じた」と語りました。  勝った藤井聡太七段は次戦で中村太地(たいち)七段(31)と対戦します。

渡辺明頂上決戦を制す! 第90期 棋聖戦のまとめ 渡辺明対豊島将之 渡辺明2冠が3勝1敗でタイトル奪取

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 第90期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局が7月9日行われ、渡辺明2冠(王将、棋王)が136手で、豊島将之棋聖を破り、対戦成績を3勝1敗として、棋聖のタイトルを奪取しました。  棋聖戦五番勝負第4局は新潟市の「高志の宿 高島屋」で、午前9時より行われました。持ち時間は各4時間豊島将之棋聖の先手で始まりました。  これまでの成績は渡辺明の2勝( 第2局 、 第3局 )1敗( 第1局 )です。豊島将之棋聖はカド番にてこの対局をむかえました。  まず、指し始めの4手目、後手4四歩で、渡辺明二冠は角交換を拒否しました。これが、渡辺の意表をつく作戦でした。豊島将之棋聖はそれに動じずに対処して、作戦の幅の広さを感じられました。  渡辺明二冠は雁木に組んでいきます。それに対して先手の豊島将之棋聖は29手目4五歩と10時前の早い時間から駒をぶつけていきます。  戦いは8筋で行われ、豊島将之棋聖が後手8七歩を受けずに7四歩と踏み込みましたが、渡辺明二冠は8七と、8八銀と押し込んでいきます。  渡辺明二冠が攻めて、豊島将之棋聖が守るという展開が続いていきます。  豊島将之棋聖もカウンターを決めようと飛車を成り込みますが、渡辺明の82手目7四桂という、予想しない手が飛び出して、そこから渡辺明二冠が細い攻めをつないでいき、136手目後手4八角の局面で、豊島将之棋聖が57秒まで読まれて、両手をひざの上に置いて「負けました」と告げました。  対局後のインタビューで渡辺明二冠は  「長くいい状態が続いていて、こういう結果に結びつけることができて良かったと思います。」と語っています。  一方敗れた豊島将之棋聖は  「力不足だったのかなという感じで。第2局、第3局は、あまりチャンスがない将棋だったので。今日の将棋はちょっと調べてみないとわからないですが」と答えています。  第1局は豊島将之が鮮やかな逆転勝利を飾りましたが、第2、第3局は渡辺明が競り勝っています。  番勝負に強い渡辺明新棋聖の強さが光った五番勝負であったと思います。  ちなみに、第90期棋聖戦での藤井聡太七段の成績は、一次予選を勝ち上がり、二次予選の決勝で久保利明九段に負けるというものでした。

藤井聡太速報!久保利明九段に勝利し、第32期竜王戦決勝トーナメントで2連勝!

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 7月5日(金)。関西将棋会館において、第32期竜王戦決勝トーナメント 久保利明九段(43)(1組5位)対 藤井聡太七段(16)( 4組優勝 )の対局が行われ、藤井聡太七段が184手で勝利し、劇的な終盤戦を制しました。  終局時刻は午後11時23分。総手数は184手でした。  勝った藤井聡太七段は23日の次戦で豊島将之三冠(名人、王位、棋聖)と対戦します。また、この対局での勝利で次戦の対局料120万円を獲得しました。  本対局は関西将棋会館「御上段の間」で午前10時より行われました。持ち時間は各5時間。振り駒の結果、歩が4枚出て久保利明九段の先手で行われました。  久保利明九段は前王将で、タイトル7期、棋戦優勝6回、順位戦A級の現代のトップ棋士の一人です。振り飛車党の第一人者で「さばきのアーティスト」と呼ばれています。2018年度、年間最高勝率を目指す藤井七段に年度最終盤で勝ち、記録更新にストップをかけました。対戦成績は久保九段の1勝です。  久保九段は1組初戦で永瀬拓矢七段に敗れるも1組の5位決定トーナメントを勝利し、決勝トーナメントに進んでいます。  藤井七段は4組を優勝し、決勝トーナメントに進出し、2回戦で 近藤誠也六段戦 に勝利し、3回戦に進んでいます。  対局は先手の久保九段の先手中飛車の戦型で進められました。互いに龍(成り飛車)を作りあい、まさにねじり合いという攻防が続きます。  先に優勢になったのは藤井七段でした。しかし、久保九段は攻めをしのぎ続けどちらが勝ってもおかしくない終盤戦が延々と続きます。  最終盤にて、藤井九段の玉が詰むかどうかという場面にて、秒読みの中、久保九段は難解な詰みを読みきれなかったようです。詰将棋選手権5連覇の藤井は間違えずに指しきり、184手目後手5八桂成りの局面で久保九段が投了をつげました。  藤井七段は対局後のインタビューで  「タイトル挑戦を意識する段階ではないが、豊島名人とさせるのは楽しみでいい将棋を指したい」  と次戦の豊富を語りました。  久保九段は「難しい将棋だった」と語っています。  藤井七段は23日の次戦で1組4位の豊島将之名人と対戦し、その対局に勝利すると、1組優勝の渡辺明二冠と対戦します。その対局に勝利すると挑戦者決定三番勝負に進出することになり...

藤井聡太 竜王戦3回戦に進出! 第32期竜王戦決勝トーナメント

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 6月28日(金)第32期竜王戦決勝トーナメント2回戦、藤井七段対近藤六段戦が行われ、藤井聡太が勝利しました。  勝った藤井七段は次戦(7月5日)で久保利明九段(1組5位)と対戦します。  第32期竜王戦決勝トーナメント 藤井聡太七段( 4組優勝 )対近藤誠也六段(5組優勝)の対局は、大阪の関西将棋会館「御上段の間」にて、6月28日の午前10時より行われました。  持ち時間は各5時間。先後は振り駒の結果、と金が3枚出て近藤六段の先手に決まりました。  藤井聡太七段と近藤誠也六段は今年の2月5日にC級1組10回戦で、対戦しました。  この対戦は近藤誠也六段が勝利し、その結果近藤誠也六段がB級2組に昇級し、藤井聡太七段は昇級を逃しました。  両者の対戦成績は藤井聡太七段の3勝1敗になっています。  本対局は96手目、後手8六香にて、近藤六段が投了しました。  終局時刻は午後8時7分。消費時間は藤井七段が3時間48分、近藤六段が4時間9分でした。  藤井聡太七段は終局後、タイトルへの思いを聞かれ、 「竜王戦は初めて1組の先生と対戦できるところまで来れて、こちらとしては思い切ってぶつかっていけます。目の前の戦いに全力を尽くしたいと思います。」  と、答えています。  近藤誠也六段は 「誤算があって、攻めを受けきれなかったです。」  と、インタビューに答えました。  藤井聡太七段にとっては、2月の順位戦での敗戦のリベンジを果たした対局になりました。

渡辺明 棋聖戦タイトルに王手 第90期棋聖戦第3局豊島将之棋聖対渡辺明二冠

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   第90期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第3局が、6月29日土曜日に静岡県沼津市の「沼津倶楽部」にて行われました。  豊島将之棋聖に渡辺明二冠(王将、棋王)が挑戦しています。第1局は豊島棋聖が制し、第2局は渡辺二冠が制しています。  対戦成績は豊島棋聖の7勝13敗です。直近の対局は25日(火)の第67期王座戦トーナメントで、豊島棋聖が勝利しています。  持ち時間は各4時間、第3局の先手は渡辺二冠となっています。  対局は矢倉の戦型で戦われました。  豊島棋聖の50手目からの9筋の端攻めが決まらず、渡辺二冠がリードを広げました。  105手目、先手6五飛の局面で、記録係が豊島棋聖に残り時間が10分を切ったことを伝えたところで、豊島棋聖が頭を下げて投了をつげました。消費時間は豊島棋聖が3時間15分、渡辺二冠が3時間16分でした。  終局時間は午後6時2分、後手の豊島棋聖は攻めが切れており、自玉の受けがありませんでした。  勝った渡辺明二冠はシリーズ成績を2勝1敗とし、棋聖のタイトルまであと1勝としました。  第4局は7月9日に、新潟市の岩室温泉「高島屋」で行われます。

羽生善治 連続の”日またぎ”勝利 第78期順位戦A級1回戦 羽生善治対佐藤天彦

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 27日に羽生善治対佐藤天彦のA級順位戦1回戦が行われ、羽生善治が101手で勝利しました。終局時刻は28日の午前0時3分で24日の対局に続き、2戦連続の日またぎ勝利となりました。  第78期順位戦A級1回戦 羽生善治九段(48)対 佐藤天彦九段(31)の対局が、東京将棋会館「特別対局室」において、令和元年6月27日午前10時より行われました。  両者の対局は本局が21局目で、対戦成績は羽生8勝、佐藤天彦12勝となっています。名人戦の番勝負では2回戦っていますが、順位戦では初手合となります。  持ち時間は各6時間、先後はリーグ抽選時に羽生の先手と決まっています。  佐藤天彦は現在の第77期豊島将之名人の前の名人で、名人位を3期連続獲得しています。(第74期、75期、76期)羽生善治とは第74期に挑戦者として対局し、4−1で勝っています。また、第76期では羽生善治が挑戦者として対戦して、これも佐藤天彦が4−2で勝っています。  本対局は相掛かりの戦型になりました。  羽生九段は17手目に先手3六飛車寄りという歩越し飛車の「ネコ式タテ歩取り」という珍しい指し方を行いました。この歩越し飛車が悪形とみられていました。  遅い進行で、夕食後に戦闘が始まり、攻めの応酬になりましたが、羽生九段が徐々にリードを広げ、101手目先手2三歩の局面で佐藤九段が投了しました。終局時刻は28日の午前0時3分でした。  羽生九段は24日に佐々木大地五段(24)との対局において、午後9時33分に千日手が成立、指し直し局が午後10時3分に開始し、終局が25日の午前0時44分という日をまたいだ勝利をおさめたところでした。  羽生善治と佐藤天彦の対局では名人戦番勝負での佐藤天彦の大きな勝ち越しが印象に残っていたので、今回の羽生善治の勝利は少し驚きでした。  羽生善治は最近の対局で、勝利数歴代単独一位になった時の、 対永瀬拓矢叡王(26)戦 や、前述の 対佐々木大地五段(24)戦 とか若手に強いようです。それに対して、木村一基九段(46)には勝利数記録のかかった時と王位戦挑戦者決定戦の時と2回連続して負けています。  羽生善治の対局はいつ見てもワクワクさせられます。

羽生善治の驚異の精神力ー第67期王座戦挑戦者決定トーナメント二回戦 羽生善治九段対佐々木大地五段

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 第67期王座戦挑戦者決定トーナメント二回戦、羽生善治九段対佐々木大地五段の対局は6月24日の午前10時から東京将棋会館「高雄」で行われました。  対局は千日手指し直しの末、羽生善治九段が勝ちました。羽生九段は準決勝に進み、豊島三冠と渡辺二冠の勝者と対戦します。  羽生九段対佐々木五段の対局は持ち時間は5時間、振り駒の結果羽生九段の先手で行われました。  佐々木五段は一回戦にて藤井聡太七段を倒して二回戦に進みました。昨年度は46勝を挙げて、最多賞を獲得しています。羽生九段とは本局が初顔合わせとなります。  両者、拮抗した勝負で、両者持ち時間を使い切った状態で、午後9時33分、141手目先手3八銀で千日手が成立しました。  指し直し局は30分後の午後10時3分から、規定により、両者1時間の持ち時間で行われました。  先手は佐々木五段で、一手損角換わりの戦型で指されました。  指し直し局は羽生九段が積極的な差し回しでリードを広げ、108手目後手2五歩の局面で佐々木五段が投了しました。終局時刻は25日の午前0時44分でした。  48歳の羽生が24歳の佐々木五段に負けずに、長時間の対局をこなし、勝ちにつなげたことは、その執念と精神力に対して畏敬の念を感じました。

藤井聡太二次予選進出! 第69期王将戦一次予選決勝 藤井聡太対千田翔太

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 6月22日10時より、第69期王将戦一次予選決勝、藤井聡太七段対千田翔太七段の対局が、東京の将棋会館「特別対局室」で行われました。    藤井七段が勝ち、二次予選進出を決めました。  振り駒の結果「と金」が3枚出て、藤井の先手と決まりました。  藤井七段は一次予選で、池永四段、森内九段、北浜八段を破り、決勝に進んでいます。  現在の王将戦タイトル保持者は渡辺明王将で、王将、棋王の2つのタイトルを保持しています。  藤井と千田の対局は2017年4月の67期NHK杯戦以来で、その時には藤井が勝っています。  千田翔太七段はB級1組に在籍する強豪で、過去には2015年NHK杯準優勝、2016年第42期棋王戦の挑戦者として渡辺明と五番勝負を対戦した実績があります。  相矢倉の戦型ではじまった本局は脇システムから千田が44手目後手4七角と新研究の手を繰り出しました。  その後、攻めたり守ったりの際どいせめぎあいが続き、72手目、後手8六飛から千田が勝負をかけにいきましたが、終盤力の強い藤井は攻めをかわして、91手目先手6二銀の局面で、千田翔太七段が投了しました。  対局後に藤井七段は  「矢倉は経験が多くはないので、明確な判断ができない場面が多かった。リーグ戦に入ればトップ棋士の方と多く対戦できる。そこを目指していきたい」  と語っています。(朝日新聞デジタルより)  藤井七段は二次予選に進出し、二次予選で3連勝すると、挑戦者決定リーグに進出することになります。  今後の、王将戦での藤井七段の対局は目が離せません。

渡辺明が星を五分に戻す! 第90期棋聖戦第2局 万松寺現地探訪 

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  第90期棋聖戦 豊島将之棋聖対渡辺明二冠の、第2局が愛知県名古屋市の万松寺で行われました。  対局会場の万松寺を訪れたので、その写真をアップします。  対局は、角換わり腰掛け銀の戦型で行われ、後手の渡辺明が優勢を保ち続け、106手目後手8五飛をもって、豊島棋聖が投了しました。(私には投了図以下が難しくてわかりませんが)  渡辺明二冠が1勝1敗の五分に星を戻しました。   豊島将之棋聖は前夜祭のあいさつで、  「私は5歳の頃まで、愛知県の一宮市に住んでおりまして、今も祖父母はそちらに住んでいます。そういったこともあって、今日の愛知県での対局を楽しみにしていました。」と、語っています。  お寺の山号寺号は「亀嶽林 萬松寺」です。  天文9年(1540年)に織田信長の父である織田信秀公が織田家の菩提寺として建立しました。  創建時は名古屋市中区錦と丸の内2,3丁目にまたがった広大な寺領を持っていましたが、慶長15年(1610年)名古屋城築城にあたって、徳川家康の命により、現在の地に移転しました。  織田信長が父の信秀の葬式の時に亡き父の位牌に向かって抹香を投げつけたという、有名な話は万松寺が舞台となっています。  将棋の棋戦では2018年の5月29,30日の第76期名人戦第5局、佐藤天彦対羽生善治の対局が当地で行われました。佐藤天彦が勝ちました。  万松寺は名古屋市営地下鉄から徒歩約3分のところの大須商店街の中にあります。今回の対局の邪魔にならないように商店街の音源はすべて切ってあるそうです。  商店街には棋聖戦のノボリが吊るされていました。万松寺の入り口には大きな棋聖戦のLEDの看板が掲げられていました。  対局会場の入り口では棋聖戦第2局のクリアファイルが1,000円で売っていました。記念にと思わず買ってしまいました。

大逆転勝利! 第90期棋聖戦第1局 豊島棋聖対渡辺二冠戦のまとめ

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 第90期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局は168手で渡辺二冠が投了し、豊島棋聖が先勝しました。  令和元年6月4日午前9時より、兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」において、第90期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局が行われました。振り駒の結果渡辺二冠の先手で進められました。  豊島将之棋聖に挑戦するのは渡辺明二冠(王将、棋王)です。豊島将之棋聖は名人、王位の三冠を保持しており、このシリーズは将棋界の「頂上決戦」として注目を集めています。  豊島棋聖は7連勝中で、直近の対局は9勝1敗で、この唯一の黒星は渡辺二冠に喫したものです。(今年3月、竜王戦1組)対する渡辺二冠は10連勝中で互いの調子の良さをうかがえます。  対戦成績は渡辺二冠12勝、豊島棋聖5勝で、直近は渡辺二冠の3連勝中となっています。  対局は渡辺二冠の優勢で終盤まで進みましたが、互いに1分将棋となっている局面での、渡辺二冠の159手目、先手3四銀左が緩手となり、その後の豊島棋聖の162手目、後手7五桂を指させるスキを与えてしまいました。  この機会をつかんだ豊島棋聖は着実に攻めをつなげ、168手目後手6六金の局面で渡辺二冠が投了しました。終局時刻は19時51分でした。  互いに1分将棋の局面が長く続いた大熱戦でした。  第2局は6月19日(水)に名古屋市の「亀岳林万松寺」で行われます。

最多勝利記録更新! 第60期王位戦 羽生善治九段対永瀬拓矢叡王戦のまとめ

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 令和元年6月4日 午前10時 第60期王位戦挑戦者決定リーグ白組プレーオフ 羽生善治九段対永瀬拓矢叡王の対局が東京、将棋会館「特別対局室」にて行われました。  今回叡王として初めて羽生九段と対局する永瀬叡王は席次からすると上座に座るところを、下座に座って対局を待っていました。そこに、羽生九段が入ってきて、「いやいや上座に」と言って永瀬叡王を上座に着ける一幕がありました。  羽生九段対永瀬叡王の戦績は永瀬7勝、羽生3勝と、永瀬が大きく勝ち越しています。2016年羽生が棋聖として対局した棋聖戦五番勝負では羽生が3勝2敗で防衛に成功しています。最近では3月22日の王位戦挑戦者決定リーグでの対局、4月23日の竜王戦1組ランキング戦での対局がありますが、いずれも永瀬叡王が勝っています。  今回の対局は振り駒の結果 と金が3枚出て羽生九段の先手で始まりました。互いに飛車先の歩を付き越し、横歩取り後手3三角型の戦型になりました。  永瀬の激しい攻撃に羽生はじっくり受けに回り優勢に展開していきます。  63手目先手6六角の解説「羽生は、永瀬のいいなりのようで、相手を急がせている面もある。堂々たる指し回しともいえる。」  69手目先手8八同角では「羽生は丁寧に面倒を見る方針。一貫していてブレていない。」  133手目先手4三歩を指されて、1分将棋に入った永瀬叡王は50秒を読まれて投了しました。終局時刻は19時43分です。    羽生善治九段は大山十五世名人の記録を27年ぶりに更新し、通算1,434勝として、勝利数歴代単独一位となりました。  羽生善治九段は「今年に入ってからの一つの大きな目標だった。今日、達成できてうれしい。」と語っています。  勝った羽生九段は6日に、紅組プレーオフの勝者の木村九段と、王位戦挑戦者決定戦を戦います。  今年に入ってから羽生九段は永瀬叡王にまったく良い所がなく負けていたので、その永瀬叡王に勝って記録更新というのが素晴らしいです。令和での羽生九段の活躍が期待されます。

20代棋士の意地! 第67期王座戦 藤井聡太七段対佐々木大地五段戦のまとめ

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 第67期王座戦決勝トーナメント1回戦、藤井聡太七段対佐々木大地五段戦は東京将棋会館特別対局室で令和元年6月3日午前10時より行われました。持ち時間は互いに5時間です。  藤井七段は前期ベスト4に進出しているため、今季は決勝トーナメントからの出場になります。前期は準決勝で斉藤慎太郎七段(当時)に破れています。佐々木大地五段は予選からの勝ち上がりです。    前期の王座戦は斉藤慎太郎七段(当時)が中村太地王座(当時)を3勝2敗で破り、初タイトルとなる王座を獲得しました。  藤井、佐々木の対局は振り駒の結果、と金が3枚出て佐々木五段の先手となりました。  対局は相居飛車で、互いに飛車先の歩を進めて相掛かりの戦型になりました。  18手目、藤井七段は8七歩と角頭に歩を打つ前例のない意外な手を打ちました。それに対して佐々木大地の師匠である深浦九段は「佐々木はじっくりした戦いが得意なので、藤井さんは8七歩と打って、あえて急戦に持ち込んだのかもしれません」と解説しています。  その後、中盤のはじめまでは佐々木五段がペースを握っていましたが、その後、藤井七段が盛り返し、勝負は混沌とした展開になってきました。  どちらにも勝ちの可能性が見える中、藤井七段の粘りに対して佐々木五段は確実な対応をして返していきました。そして、佐々木五段の139手目 8九桂を受けて藤井七段が投了しました。  以下、先手玉に詰みはなく、対して後手玉は適当な受けがありませんでした。  勝った佐々木五段は2回戦で羽生善治九段と戦います。  藤井七段は対局後のインタビューで「こちらが苦しかった。相手の指し手が見えなかった。」と語っています。  1回戦で破れたため、来期は予選からのスタートとなることに対し、「また、力をつけて頑張りたい」と答えています。  これで今年度の藤井七段のタイトル奪取の可能性のあるのは王将と竜王の二つになりました。

4組ランキング戦優勝! 第32期竜王戦 藤井聡太対菅井竜也戦のまとめ

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 令和元年5月31日に、第32期竜王戦4組ランキング戦決勝が藤井聡太七段と菅井竜也七段との間で行われました。関西将棋会館で午前10時からの対局です。この対局の勝者は4組ランキング戦優勝者として竜王戦決勝トーナメントへ進出します。  第32期竜王戦において藤井七段は村田智弘六段、畠山成章八段、中田宏樹八段、高見泰地叡王(現七段)からそれぞれ勝ちを収めて、決勝に進出しました。  対する菅井竜也七段は過去王位タイトルを1回とっている振り飛車党の強豪です。対藤井戦は2戦2勝となっています。  竜王戦ランキング戦負けなしの藤井七段は参戦し始めた第30期から2期連続してランキング戦で優勝しています。  第30期決勝トーナメントの対佐々木勇気五段(現七段)との戦いは歴代連勝記録を更新中の対局で29連勝という大記録にピリオドを打つ一戦となりました。  藤井七段は前回(5月28日)の棋王戦予選で都成竜馬五段に敗れて令和最初の黒星を喫したばかりでした。  藤井七段が先手となった本局は角交換振り飛車の戦型で戦いが行われました。戦いは両者互角の局面で91手目で千日手が成立しました。終局は20時6分、藤井4時間24分、菅井3時間33分で、指し直し局は藤井の残り時間を1時間となるように両者に持ち時間を加算し、先後を入れ替えて20時36分から行われます。  指し直し局は菅井七段の先手で行われました。戦型は先手中飛車です。  指し直し局は、94手目藤井七段の6七角の局面で菅井七段が投了しました。終局は0時5分でした。午前10時から休憩をはさみつつ、実に14時間におよぶ熱戦でした。  対局後のインタビューで菅井七段は「勝負どころがなく、完敗だと感じています」と語っています。  一方ランキング戦3期連続優勝について藤井七段は 「今年も決勝トーナメントで戦えることをうれしく思います。目の前の一局一局に集中して上を目指していきたいです。」と語りました。  竜王戦で結果を出し続けている藤井七段と、なかなか結果に結びつかない菅井七段の明暗がわかれた一局でした。

第77期 名人戦のまとめ 豊島将之新名人誕生!

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   第77期名人戦は4勝0敗で豊島将之二冠が佐藤天彦元名人に勝ちました。  渡辺明二冠が久保利明元王将に挑んだ王将戦七番勝負も、永瀬拓矢が高見泰地元叡王に挑んだ叡王戦も4勝0敗です。内容的にはまったく違うものであると思いますが、スコアは同一になり、いずれも挑戦者が勝っています。  佐藤天彦元名人は名人位は連続3期目であと2期で永世称号を付与されるところまできていました。  第1局は、戦型は角換わりで始まりました。角換わりは膠着状態になりやすい戦型と言われています。第1局は千日手になりました。先手の佐藤天彦側が打開すると思われていましたが、良い変化が見つからなかったようで千日手が成立しました。今回の場合、15時過ぎに千日手が成立したので、2日目の9時から先後を入れ替えて、持ち時間を折半してそれぞれの持ち時間から差し引いて2日目の対局が行われました。指し直し局は豊島二冠が時間を余して勝ちました。積極的に指しにいって勝ちを決めました。  第2局は豊島が2枚のと金を作り、着実に攻めを決めました。  第3局は佐藤の王手が連続王手の千日手になるため、豊島は詰みを逃れており、そこで佐藤が投了しました。  第4局は第1局と同様に、千日手模様になりました。しかし、ここで豊島は1六角の打開の一手を指します。最終的にこの1着が第4局の勝敗を左右した気がします。  名人位獲得後のインタビューで豊島名人はAIについて触れています。話の内容を要約すると、最近、練習将棋で人間を相手に指すことはないそうです。すべて、AIが相手ということらしいです。公式戦の対局が多いのでその中で実戦感覚を養っていくということを語っています。  豊島名人は次は棋聖と王位のタイトルの防衛になります。棋聖の挑戦者は渡辺明二冠です。頂上決戦といってよいでしょう。  目が離せません。

第4期 叡王戦のまとめ 永瀬拓矢初戴冠!

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 叡王戦は前期の第3期からタイトル戦に昇格しています。第3期は高見泰地六段(当時)と金井恒太六段が7番勝負を戦い4勝0敗で高見泰地が初代のタイトルを獲得しました。  そして、第4期はタイトル戦になってから2回目の叡王をかけた戦いになります。段位戦予選は1時間で戦います。そして、予選を勝ち抜いた棋士が本戦トーナメントに進みます。  本戦トーナメント1回戦では藤井聡太と斉藤慎太郎が戦いました。この戦いは斉藤慎太郎が勝ちました。藤井聡太の数少ない負け試合となりました。  本戦トーナメント準決勝では渡辺明と菅井竜也が戦いました。絶好調の渡辺明を菅井竜也が破りました。この戦いで渡辺明の連勝記録が止まりました。  この戦いを制して、菅井竜也は挑戦者決定3番勝負に進みました。菅井竜也対永瀬拓矢の3番勝負は2勝1敗で永瀬拓矢が挑戦権を獲得しました。  高見泰地叡王と永瀬拓矢七段の七番勝負は変則持ち時間制で第1・2局が5時間、第3・4局が3時間、第5・6局は1時間で戦うことに決まりました。第7局にもつれた場合は各6時間になります。  永瀬先手の第1局は角換わりとなりました。高見叡王が押していましたが、叡王は途中で緩手を指し、それから形勢が変わり、永瀬七段が逆転勝ちをしました。この戦いで永瀬七段に勝負の流れが大きく傾いたと思われます。  高見叡王が先手の第2局は横歩取りになりました。この対局は大差で永瀬七段の勝ちとなりました。  永瀬七段が先手の第3局はその他の戦型になりました。この対局も永瀬七段が叡王につけ入る隙を与えませんでした。  運命の第4局は高見叡王の先手で戦われました。戦型は横歩取りです。粘る高見叡王に対して、永瀬七段は着実に寄せを決めて132手で勝ち、叡王タイトルを獲得しました。  永瀬新叡王は”負けない将棋”という本を出すぐらい粘り強い将棋が持ち味です。今年度はB1に昇格して、どのような戦いを見せてくれるかが楽しみです。今回の結果は実力の違いがはっきり出たものといえるでしょう。