藤井聡太対局速報 竜王戦豊島将之名人に惜敗! 第32期竜王戦決勝トーナメント
互いに一分将棋の接戦を豊島名人が制しました。
豊島名人は1組4位のため、この対局が第32期竜王戦決勝トーナメントの初対局になります。藤井聡太七段は4組優勝で、近藤誠也六段(対近藤六段戦)、久保利明九段(対久保九段戦)を破り、この対局にのぞんでいます。
持ち時間は各5時間、先後は振り駒の結果、「と」金が4枚出て藤井七段の先手となりました。
これまでの対戦成績は、同日放映の銀河戦を除いて豊島名人の1勝0敗(1千日手)です。(銀河戦は豊島名人の勝ち)
戦型は角換わり腰掛け銀となりました。
序盤は最近流行りの定石通り、先後同形となりました。
藤井は序盤に左に玉を囲いますが、後手の陣形を見て、中住まいに移動します。
終盤、互いに王手をかけあう局面にて、129手目藤井七段の1七飛が弱気な疑問手で、それに対して、2五桂があったと言われています。
この手から局面が豊島名人に大きく傾きました。130手目後手5五飛と飛車を切り、間違えずに先手玉を追い込んでいき、146手目豊島名人4六銀の局面で、一分将棋に入っていた藤井七段は40秒を読まれて、投了を告げました。
終局時刻は22時48分、消費時間は藤井七段4時間59分、豊島名人4時間59分でした。
勝った豊島名人は対局後のインタビューで、5五飛と飛車を切った局面で勝ちを意識した、と語っています。
一方、負けた藤井聡太七段は対局後のインタビューで
「動いていったんですが、的確に対応されて形勢を損ねてしまったのかなと思いました。本局に関しては駒がぶつかってから、読みの精度で差が出てしまった気がするので、そのあたりが課題かなと思います。力をつけて上を目指して頑張りたいと思います。(タイトルには)まだまだ力が足りない」と、答えています。
勝った豊島名人は次戦で1組優勝の渡辺明三冠(王将、棋王、棋聖)と戦います。
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