4組ランキング戦優勝! 第32期竜王戦 藤井聡太対菅井竜也戦のまとめ
令和元年5月31日に、第32期竜王戦4組ランキング戦決勝が藤井聡太七段と菅井竜也七段との間で行われました。関西将棋会館で午前10時からの対局です。この対局の勝者は4組ランキング戦優勝者として竜王戦決勝トーナメントへ進出します。
第32期竜王戦において藤井七段は村田智弘六段、畠山成章八段、中田宏樹八段、高見泰地叡王(現七段)からそれぞれ勝ちを収めて、決勝に進出しました。
対する菅井竜也七段は過去王位タイトルを1回とっている振り飛車党の強豪です。対藤井戦は2戦2勝となっています。
竜王戦ランキング戦負けなしの藤井七段は参戦し始めた第30期から2期連続してランキング戦で優勝しています。
第30期決勝トーナメントの対佐々木勇気五段(現七段)との戦いは歴代連勝記録を更新中の対局で29連勝という大記録にピリオドを打つ一戦となりました。
藤井七段は前回(5月28日)の棋王戦予選で都成竜馬五段に敗れて令和最初の黒星を喫したばかりでした。
藤井七段が先手となった本局は角交換振り飛車の戦型で戦いが行われました。戦いは両者互角の局面で91手目で千日手が成立しました。終局は20時6分、藤井4時間24分、菅井3時間33分で、指し直し局は藤井の残り時間を1時間となるように両者に持ち時間を加算し、先後を入れ替えて20時36分から行われます。
指し直し局は菅井七段の先手で行われました。戦型は先手中飛車です。
指し直し局は、94手目藤井七段の6七角の局面で菅井七段が投了しました。終局は0時5分でした。午前10時から休憩をはさみつつ、実に14時間におよぶ熱戦でした。
対局後のインタビューで菅井七段は「勝負どころがなく、完敗だと感じています」と語っています。
一方ランキング戦3期連続優勝について藤井七段は
「今年も決勝トーナメントで戦えることをうれしく思います。目の前の一局一局に集中して上を目指していきたいです。」と語りました。
竜王戦で結果を出し続けている藤井七段と、なかなか結果に結びつかない菅井七段の明暗がわかれた一局でした。
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