神社仏閣巡り 愛知県知立市 遍照院<知立の弘法さん>戒壇巡りのある寺院
遍照院は愛知県知立市弘法町にある真言宗豊山派の寺院で、山号は弘法山となります。
寺伝によりますと、弘仁年間(西暦810年代)に、弘法大師空海が関東地方に御巡錫の途中この地を訪れ、約1ヶ月の間御逗留になり、布教に勤め衆生救済を実践され、当山を建立されました。
弘法大師は出立の際に前庭の赤目樫の木を使ってご自身の像を三体刻まれました。その中の一体である、別れを惜しんでやや右を向いて振り返っておられるお姿の仏像が見返り弘法大師と呼ばれるこの寺の御本尊であります。御本尊は秘仏であり、年に一回お大師様の命日に御開帳されます。
このお寺には戒壇巡りがあります。
本堂にお参りして、入った左に進むと書院の建物があります。そこに、戒壇入り口という看板が掲げてあります。靴を脱いで、その入り口を入って本堂に続く廊下を上がっていくと、本堂の戒壇巡りの受付のあるところに出ます。
そこで、300円払って、戒壇巡りをします。
戒壇巡りに行くまでの途中には様々な仏像が安置されていて(いずれもそれほど古いものではありません)ひとつひとつお参りしていきます。そうして、下の階に降りると、薄暗闇の中に戒壇巡りの入り口が出てきます。
中に入ると、そこは真っ暗闇で、壁に手を当てながら進んで行きます。かなり、進んだと思う頃に、ほのかな明かりに照らされた小さな弘法大師の像がガラス越しに安置されているところに着きます。これは御本尊の同寸の「お前立ち」像であるということです。その下には法輪が設けられています。
「お前立ち」像に手を合わせ、法輪を回して出口に回っていきます。また、多くの仏像を参拝しながら、受付まで戻ります。
境内には、薬師堂、奥の院、子育大師像など数々のお堂や、仏像があります。
毎月21日は大師様の命日で、参道に多くの出店が並びます。
とにかく、たくさんの仏像がありますので、参拝に行くときはお賽銭を多く持っていくとよいでしょう。
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