本の整理 処分

 今は電子書籍一本にしている私でも、息子の部屋の本棚には私の処分しきれていない本が残っている。
 家内からの要請で、今回はそれを処分する。

 まず、考えるのは古本屋で換金することである。
 私も今まで何度か経験がある。
 若い頃、アパートから引っ越すときには、古本屋にアパートに来てもらい換金したこともある。その時はけっこう状態のいい本があるのに、値段が安かったのを覚えている。
 恥ずかしいので古本屋に見せずに自分で捨てようと廊下に積んであったエロ本に古本屋が目をつけて、喜んで持っていった。そちらの方が値がついたようだ。

 ブックオフも何度か利用した。ブックオフは査定方法がマニュアル化しているようである。どうも、本の外観を重視しているみたいだ。今回処分する本はすべて10年以上たっているので、買い取りをしてくれるかも分からない。
 ブックオフで査定をしてもらい、自分の予想金額の半分にも満たない金額の時のショックはけっこう大きい。(十分の1の時もある)ましてや、買い取り対象外と言われるとボディブローをくらったようにショックを受けてしまう。
 そのため、今回はすべて古紙回収に回すことにした。

 それでも、大雑把に目を通して、どうしても捨てたくない本は残すこととする。

 まず、自分が昔読んで心に残ったもので、今は絶版になって電子書籍でも扱っていないものである。
 一時ははやっても、絶版になっている本は多い。そういう本は古本屋かネットオークションでしか手に入らないであろう。
 今回処分する本は絶版本も多数あるのだが、その中で5冊ぐらいはこのカテゴリーに入り手元に残しておく。

 次に読まないのに少しずつ溜まった英語の洋書及び英語の簡単な読み物である。これも、再び手に入れるのに手間がかかるので取っておく。

 次にクラシック及びジャズのの名曲案内である。音楽に関してはアマゾンの music unlimited に入っているので今までとちがい相当幅広く聴く環境が整った。その中でこれらの本は時代に関係なく私にとって価値がある。

 その他の本は今回は容赦なくタフロープで縛って古紙回収行きである。私の住んでいる地域では人目につかないところに古紙回収ボックスが設置してあるので、車で運んで処分完了である。

 この作業(古本屋→ブックオフ→古紙回収→手元に置いておくもの)は何年かおきに繰り返すことが肝心であると思う。私の場合もその過程で本の量が少なくなってきた。

 電子書籍の登場は本を整理するうえで画期的なことであった。その上今は、雑誌読み放題というサービスがあるので、無駄な本がなくなった。

 最近の断捨離ブームも物を捨てることへの罪悪感を軽減してくれている。物を捨てることに価値観を与えてくれた。

 私は今、捨ててしまった後にブルーパックスは状態が良かったからブックオフに持っていっても良かったかなと少し後悔もしている。そういう後悔も物を捨てていく上では仕方のないこと割り切ることである。

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